ファッションは人の生活に欠かせない基本のひとつであり、自分らしさを表現するのに便利なツールです。お気に入りの服を着て外出すれば、きっと毎日が楽しくなるでしょう。
もしかしたら、人生が変わるような出会いを手繰り寄せてくるかもしれません。
この記事では、そんな「ファッション」を題材にしたおすすめの漫画を紹介しています。
気になる作品がありましたら、ぜひ手に取ってみてください。
ランウェイで笑って


華やかなファッション業界を象徴する美しいビジュアルが素晴らしい!
低身長ながらもトップモデルを目指す藤戸千雪(ふじとちゆき)とファッションデザイナーになる夢を捨てきれない都村育人(つむらいくと)が、ファッション業界に挑む青春群像劇。
2020年にTVアニメが放送されるほか、本作とコラボしたファッションイベントも開催されました。
作者の猪ノ谷言葉先生は、本作を執筆するにあたって服飾系の専門学校を見学したり、モデルやデザイナーの方々に取材をしていたそうです。綿密な下調べを行ったうえで構成されたストーリーには一切の隙がなく、ファッションに興味関心がない人ほど熱中してしまうかもしれません。
とくにデザイナーとモデルの集大成とも言えるファッションショーは必見です。
ランウェイで静かに繰り広げられるモデル同士の闘争、無謀とも言える挑戦に打ち克ったときのカタルシス、ファッションから滲み出るデザイナーのプライド、そのどれもがバトル漫画さながらの熱量で描かれています。
大きなハンデがあっても夢を諦めない彼らの姿に背中を押されること間違いなしの作品です。

その着せ替え人形は恋をする


自分もコスプレしてみたくなるかも……!
雛人形制作が趣味の五条新菜(ごじょうわかな)とオタクギャルの喜多川海夢(きたがわまりん)が、コスプレを通じて親密になっていくハートフルな学園漫画。
コスプレの魅力はもちろん、コスプレ衣装に使う素材の選び方やコスプレイベントの楽しみ方など、とにかく「コスプレ」への造詣が深い作品です。
それでいて、推しへの愛を全力で語るオタクの解像度も高いので、物凄く親近感が湧いてきます。
思わずドキッとしてしまうような瞬間も至るところに散りばめられており、「超積極的なギャル系女子に迫られる超奥手な男子」という組み合わせが好きな方にはぶっ刺さることでしょう。
抜群のプロポーションと愛嬌たっぷりな笑顔でコスプレされた日には、五条くんが恋に落ちるのも致し方なしというものです。

着たい服がある


他人にどう思われても好きな服を着る自分が一番好きなんだ!
周囲から「かっこいい女性」を求められてきたマミが、奇抜なファッションを堂々と着続けるバイト先の同僚に感化されて、憧れだったロリータファッションに手を伸ばしていくヒューマンドラマ。
何をするにしても周りの目が気になってしまう方におすすめの作品です。
本作は「他人が求める姿」と「自分が理想とする姿」で揺れ動くマミ(主人公)の葛藤を描いており、現代社会における「自分らしさ」や「多様性」の在り方について深く考えさせられるでしょう。
ファッションに興味がなくても作品の根底にあるテーマは、きっと胸に突き刺さるはずです。
着たい服を着る勇気が欲しいときは、ぜひ手に取ってみてください。もしかしたら、好きなものを好きと言えない臆病な気持ちが改善されるかもしれません。
ちなみに第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門では、審査委員会推薦作品に選出されました。

恋せよキモノ乙女


着物初心者におすすめ!
大阪で家族と暮らす野々村もも(ののむらもも)が、祖母から受け継いだ着物を着てお出かけする旅行漫画。
着物スタイルリストのコバヤシミクさんが監修を務めており、季節に合わせたコーディネートや着物を着こなすポイントを丁寧に解説されています。着付けの様子が丁寧に描写されているので、HOW TO漫画として読んでみても非常に完成度の高い作品です。
2020年には、東京国立博物館特別展「きものKIMONO」とコラボした企画を展開しました。
また、主人公のももが訪れるお出かけスポットは実在する名所なのもあって、プチ旅行気分が味わえます。主人公と同じお菓子を「食べたい!」と思ったら、実際に訪ねてみるとよいでしょう。
綺麗な着物を着てお出かけする特別感が、心を潤わせてくれるはずです。

服を着るならこんな風に


全男子が読むべきメンズファッションの教科書!
お洒落に必要なコーディネートの理論を基礎から教えてくれるメンズカジュアルファッション漫画。
頭の天辺から足の爪先まで余すことなく網羅されており、服を買いに行く服がないようなファッション素人が読めば、ファッション偏差値が爆上がりすること間違いなしの作品です。
「UNIQLO」をはじめとした実在するブランドの服を基準に組み合わせ方を教えてくれるので、主人公のファッションを真似するだけでも格好がつきます。着こなす人の体格によって印象は変わりますが、少なくとも「ダサい」からは抜け出せるでしょう。
読み終えた頃には、足がアパレルショップに向かっているかもしれません。
お気に入りの一着が見つかったら、本書に載っているファッションケアを試してみてください。
また、作中では日常生活におけるファッションとの付き合い方や自分に合う服の見つけ方にも言及しています。男性だけでなく、女性が読んでも学びになるでしょう。
レディースファッションに特化した「服を着るならこんなふうに for ladies'」もおすすめです。

