この記事では、蒲夕二先生と高畑弓による学園ラブコメ漫画「描くなるうえは」を紹介しています。
「読む」ことも「描く」ことも大好きな漫画オタクが実際に読んでみて面白いと思ったポイントや感想について語っており、ネタバレを目的としたものではありません。
「描くなるうえは」がどんな作品で、どこに見所があって、どう面白いのか?
読んでみたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。すでに読んだことのある方は「そんな見方もあるのか」と楽しんでいただければ幸いです。
この記事を執筆した時点での読了巻数:2巻
「描くなるうえは」の作品情報

2次元をこよなく愛する上原勇紀(うえはらゆうき)は漫画家になるべく、出版社にラブコメ漫画を持ち込むのだが、「恋愛にリアリティがない」と酷評され、夢を諦めようとしていた……。
原稿をどこに捨てるか決めあぐねていたとき、同じクラスの宮本衣奈(みやもとにいな)に見つかってしまい、全て読まれてしまう。
めちゃくちゃに取り乱す上原くんに対し、感動の声を上げる宮本さん。
何を隠そう宮本さんも恋愛漫画を描いており、上原くんと同じように漫画家を目指していたのだ。
2人はお互いの夢を叶えるため、創作活動のモチベーションを上げるため、そして恋愛描写にリアリティを出すために疑似恋愛を始めるのだった!
「描くなるうえは」のおすすめポイント2選

疑似恋愛から始まる陰キャ男子×陽キャ女子の青春模様!
大人になりきれていない高校生の未成熟な部分が見え隠れてして、あまりにも瑞々しいです。
物語の始まりこそ、一歩引いた感じで世界を見ていた上原くんでしたが、宮本さんと出会ったのをきっかけに好きなものを共有する喜びや不安な気持ちとの向き合い方を学んでいきます。
だからと言って、急にコミュ力が上がるなんてことはなく、自分の素直な気持ちを上手に伝えることが出来ません。
一方の宮本さんは上原くんをリードしているように見えて、内心ではドキドキしまくりの可愛い乙女です。いつもは自分の感情をストレートに伝えられているのに恋愛(疑似)のことになると素直になれず、上原くんにリードしてもらうこともしばしば……。
そんな2人が拙いながらも、自分の気持ちを頑張って伝えようとする姿に胸が高鳴ります。
エネルギーに満ち溢れた若者の行動力が眩しい!
2人は恋人(疑似)である以前に漫画家を目指す同志でもあります。お互いの存在が漫画を描き続ける原動力となっており、それでいて若者の創作意欲は留まることを知りません。
ひたむきな努力を積み重ねる上原くんたちの熱い心意気にあてられて、自分自身も妙なやる気が湧いてきます。
「描くなるうえは」を読んでみた感想
宮本さんのスタイルが女子高生とは思えないほど完璧すぎる!
細くて長いおみ脚、ぷりっとしたお尻、引き締まったお腹、全てのパーツが私の癖に刺さり過ぎてしんどいです。はじめは漫画を描いている内向的な女の子だと思っていたのですが、その実、スーパーモデル兼スポーツ女子と見紛うほどのプロポーションを持っていました。
まさに眼福です!
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2022年1月にアニメ化され、瞬く間に話題となりました。
可愛いとセクシーが絶妙なバランスで同居しているヒロインには、通底する魅力があります。
あとがき
私も漫画を出版社に持ち込んだ経験があったため、上原くんの緊張が痛いほど分かってしまい、ひたすらに心臓をバクバクと鳴らしながら読みました。
出版社に行くまでの足取りの重さ、初めて描いた漫画を見せたときの居たたまれない気持ち、編集さんから告げられる言葉ひとつひとつが本当に怖かったです。まぁ……今でも自分の作品を公開するときは、ビクビク怯えているような小心者なんですけどね……。
宮本さんみたいな強いメンタルに憧れてしまう。