この記事では、燦々SUN先生、手名町紗帆先生、ももこ先生による学園ラブコメ漫画「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」を紹介しています。
「読む」ことも「描く」ことも大好きな漫画オタクが実際に読んでみて面白いと思ったポイントや感想について語っており、ネタバレを目的としたものではありません。
「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」がどんな作品で、どこに見所があって、どう面白いのか?
読んでみたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
すでに読んだことのある方は「そんな見方もあるのか」と楽しんでいただければ幸いです。
この記事を執筆した時点での読了巻数:5巻
「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」の作品情報

- アーリャさんがデレる瞬間の破壊力が凄まじい!
- アニメでは観られなかったサービスショットが多い!
- 原作イラストにも劣らないヒロインたちの透明感が美しい!
「孤高のお姫様」と称される銀髪美少女のアリサ・ミハイロヴナ・九条(以下:アーリャさん)は、隣の席に座る怠惰な男子高校生の久世政近(くぜまさちか)に対していつも冷ややかな目を向けていた。
たまに呟くロシア語も彼を罵倒するつもりで言っているらしいが、ネイティブレベルのリスリング力を持つ久世君だけは本当の意味を知っている。
アーリャさんは、ただただ全力でデレていただけだったのだ。
その意味を理解しながらもアーリャさんの尊厳を守るために気づいていない振りをしてあげる久世君、理解されないことをいいことにどんどんデレ要素が増していくアーリャさん。
微妙にすれ違ってしまう二人の恋模様はどうなってしまうのか……!
「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」の第1話を試し読み
「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」のおすすめポイント3選

今までに感じたことのない新しい萌え
普段ツンツンしているキャラが、ふとした瞬間に見せる唐突なデレ!
二次元コンテンツにおけるツンデレは、もはや「ギャップ萌え」の代名詞と呼んでも過言ではないでしょう。実際に「新世紀エヴァンゲリオン」の惣流・アスカ・ラングレーや「五等分の花嫁」に登場する中野二乃といったツンデレキャラたちに心を奪われた読者も多いはずです。
本作のヒロインであるアーリャさんもツンデレキャラではありますが、あまり類を見ないシチュエーションラブコメなのもあって、ツンデレの毛色がやや異なります。
漫画における多くのツンデレキャラは、主人公と出会った当初にツンツンしていることが多く、読み進めていくうちに少しずつ親愛度を上げていくことで、デレな部分を覗かせます。先にも述べたアスカや二乃がまさにこの典型でしょう。
言うなれば、時間差で萌えるタイプのツンデレです。
一方でアーリャさんは元から主人公に対する好感度が振り切っているため、上記には該当しません。
しかしながら、アーリャさんには好きな子の前でだけ素直になれないという可愛らしい一面があります。注目すべきなのは、この隠しておきたいであろう秘密の感情を主人公が全て知っている点です。
「とある魔術の禁書目録」に登場する御坂美琴のように主人公の前でだけ素直になれないツンデレであれば、ここまで萌えることはなかったでしょう。
全く隠しきれていないのに強気な態度を崩さないアーリャさんの姿勢が、非情に萌えます。
原作イラストにも劣らない透明感溢れる美麗な作画
原作小説のイラストを担当しているももこ先生は、「このライトノベルがすごい! 2025」のイラストレーター部門で第3位にランクインした実力派のイラストレーターです。透き通るような鮮やかな色使いをはじめ、背景の細やかな描き込みや艶のある繊細な筆致で絶大な人気を誇っています。
漫画でアーリャさんの透明感を惹きだすには、相当な作画力が必要だったことでしょう。
コミカライズを担当した手名町紗帆先生は、原作の透明感を残しつつアーリャさんの可愛さを見事に描き起こしてくれました。とくにアーリャさんの吸い込まれそうになる瞳は必見です。
これから読まれる方は、作中に登場するヒロインたちの澄んだ美しさにも注目してみてください。
アニメでは描かれなかったサービスシーンが多い
原作小説を読んでいないため、どこまで原作に忠実なのかは言及できませんが、少なくとも作中のサービスショットは漫画で見ることを強くおすすめします。
アニメではカットされた描写が多く、それでいてお色気要素も濃厚です。
久世くんがアーリャさんに靴下を履かせるシーンはもちろん、試着室でファッションショーを始めるシーンや久世くんに惚れるきっかけとなった過去話も漫画の方が丁寧な印象を受けました。妹の有希といちゃつくシーンも読み応えがあります。
すでにアニメを視聴された方でも新たな発見が見つかるかもしれません。

「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」を読んだ感想
[st-kaiwa1 html_class="wp-block-st-blocks-st-kaiwa"]麗しきロシアンJKとの青春ラブコメにニヤニヤが止まらない!
アニメを観てからの後追い購入だったのですが、買って正解だったと思います。
カバー裏のおまけ絵はもちろんですが、各ヒロインが様々な衣装を着てポーズをとっている扉絵も堪りません。個人的には5巻に収録されている第38話「おかわり、いただけるだろうか……③」のバニーアーリャさんがお気に入りです。
原作者による書き下ろし特別小説もかなりの文章量があるので、原作ファンの方も満足して頂けると思います。あとがきから垣間見える原作者の人間性も実に愉快なものでした。
是非とも原作者には、この調子でふざけ続けてほしいです。
こちらの作品もいかがですか?

君は喧し閉じてよ口を!

森田俊平先生とアルデヒド先生による学園ラブコメ漫画。
生まれつき耳が聞こえないヒロインとおしゃべりが過ぎる主人公のすれ違う様子をコメディタッチで描いており、「手話」を理解している者と理解していない者の間で発生するミスコミュニケーションが面白い作品です。
アーリャさんみたいなツンデレキャラは登場しませんが、ロシデレ以上にアクの強いキャラが続々と登場するので、シュールかつハートフルな漫画が読みたい方は手に取ってみてください。

負けヒロインが多すぎる!@comic

雨森たきび先生の原作小説「負けヒロインが多すぎる!」をいたち先生がコミカライズした学園ラブコメ漫画。
クラスの背景だったモブ男子が、恋に破れた”負けヒロイン”こと”マケイン”たちと過ごす謎の青春を描いています。
ロシデレと同じ時期にTVアニメが放映され、同年に発売された「このライトノベルがすごい!」の女性キャラ部門では、本作のメインヒロインが2位、そしてアーリャさんが3位にランクインしました。
人気を奪い合った作品として紹介させていただきます。

いつか、眠りにつく日

いぬじゅん先生による原作小説「いつか、眠りにつく日」を「ロシデレ」の作画を担当する手名町紗帆先生がコミカライズした青春漫画。
不幸な事故に巻き込まれてしまった主人公が、正しく成仏するため、この世に残した未練を四十九日以内に晴らす、という物悲しくも心温まる優しい作品です。
手名町紗帆先生の絵柄に惹かれた方は、手に取ってみてください。

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あとがき
漫画全巻ドットコムでは、豪華な特典が付いたセット商品を販売しています。
アーリャさんの魅力にはまってしまった方は、公式販売ページをチェックしてみてください。
なお、購入者特典は漫画ではなく、原作小説のセット販売のみが対象です。
