月猫みなみが全力で推す「#私を構成する5つのマンガ」を紹介させてください!

2020年のX(旧Twitter)で話題になった「#私を構成する5つのマンガ」というハッシュタグをご存知でしょうか?
これは漫画コミュニティサイト「アル」が始めた企画で、自分の好きな漫画を5作品選び出し、それをSNSでシェアするときに使います。ブーム自体はとっくの昔に終わってしまいましたが、私もこの企画に参加してみたい、ひいては私(@mooncat373)が全力で推す漫画を多くの人に知ってもらいたいと思い、この記事を執筆しました。
気になる作品がありましたら、ぜひ手に取ってみてください。
家庭教師ヒットマンREBORN!

オタクの道に引きずり込んだ至高の作品
何をやってもダメダメなダメツナこと沢田綱吉(さわだつなよし)が、家庭教師兼最強の殺し屋であるリボーンと出会い、マフィアのボスを目指すバトル漫画。小学生の頃にドハマりして以来、ずっと変わらず不動のナンバーワンでいた大好きな作品です。
作中で登場するキャラクターをはじめ、武器のデザインやバトル設定、台詞までもが真似したくなるほど格好良過ぎて、リアルタイムで読んでいた私は見事に中二病を拗らせました。
その中でも頼りないダメツナから戦闘モードに切り替わったときの主人公のカッコよさは、全男子の心を射抜いていたはずです。あのギャップを令和の作品で例えるなら、「ダンダダン(ジャンプコミックス)」に登場するオカルン(高倉健)が最も近いでしょう。
また、自分で漫画を描くようになってからは、天野明先生の美麗なトーンワークにも惹かれるようになりました。とくに継承式編(単行本30巻あたり)以降の絵は、白黒なのに色味を感じさせるほど洗練されています。しかも、当時は基本的にアナログ(手作業)で制作していたらしく、あのハイクオリティな仕事を週刊連載でこなしていたそうです。
漫画を描く者としては、畏敬の念を抱かずにはいられません。
ちなみに「家庭教師ヒットマンREBORN!」は、令和になった今でも定期的に原画展が開催されるほか、2025年12月に新作のボードゲームが発売されるほど人気な作品です。今から追いかけても全然問題ないので、気になる方はぜひ手に取ってみてください。
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金色のガッシュ!!

容赦なく涙腺を破壊しにくる最高の感動作
千年に一度、人間界で行われるという”魔界の王を決める戦い”に巻き込まれた天才中学生の高峰清磨(たかみねきよまろ)と記憶を失った謎の少年ガッシュ・ベルの成長を描いたバトル漫画。子供でも理解しやすいシンプルなストーリーでありながら、大人でも涙なくしては読めない傑作です。
"優しい王様"を目指して強敵に立ち向かうガッシュと清磨の姿が、リアルタイムで見ていた子供たちを夢中にさせたことは言うまでもないでしょう。
かく言う私も毎週放送されるアニメを楽しみに待っていました。
当時はたまに挟まれる秀逸なギャグシーン(「チチをもげ」とか「ベリーメロン」とか)や魔物が繰り出す魔法に胸を躍らせていましたが、大人になってからは魔物たちの成長にいつも感動しています。とくにキャンチョメの成長と最後の幕引きには、何度読み返しても涙が止まりません。
2022年に「金色のガッシュ!!2」の連載が始まったのもあって、かつての人気が再燃傾向にあります。泣いて心を浄化させたい方はもちろん、家族で共通の楽しみを探している方はぜひ手に取ってみてください。「金色のガッシュ!!」は子供に読ませる漫画としても非常におすすめです。
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寄生獣

私の死生観に大きな影響を与えた衝撃作
ある日、宇宙から飛来してきた寄生生物に右手を乗っ取られてしまった泉新一(いずみしんいち)と彼の右手に宿ったミギーとの共存関係を描いたSF漫画。哲学的なメッセージを多分に孕んだ世界観は、後年の漫画家に大きな影響を与えました。
私自身、「寄生獣」ほど衝撃を受けた作品はありません。
寄生生物に乗っ取られてしまった人間が、頭部を禍々しい形に変化させ、人間を喰らう描写に戦慄した方も多いかと思います。実際、寄生生物が人類に仇をなす存在なのは間違いないでしょう。
しかし、「寄生獣」の本質は惨たらしい残酷な描写ではなく、人類が背負うべき罪を顕在化させるテーマ性にあります。どのような状況下であっても生物としての正道を歩む寄生生物に対し、自分勝手なエゴを貫き通そうとする人類。相反する両者の間で生まれる食い違いが物語に深みをもたらしており、彼らの生き様から伝わってくる感動は、現代の価値観に照らし合わせてみても決して色褪せることはありません。
とくに「命」や「共存」、「生物としての在り方」などの哲学的な内容を絡ませながら、しっかりと納得のいく答えを出して締めくくる手腕は必見です。今まで持っていた価値観が崩れるような読書体験を味わいたい方は、ぜひ手に取ってみてください。
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銀牙-流れ星 銀-

”漫画”を知るきっかけとなった胸アツ作品
熊犬として育てられた秋田犬の銀(ぎん)が、大勢の仲間たちと共に凶暴な人喰い巨熊・赤カブトを打ち倒す冒険活劇漫画。日本漫画における犬漫画の原点とも言われており、本作を起点にいくつもの外伝や続編が展開されました。
シリーズ全体を通してみても80年代のジャンプ漫画に登場するような熱血漢なキャラクターが多く、主人公を筆頭に屈強で猛々しい勇敢な雄犬がめちゃくちゃ活躍します。彼らの漢気はさることながら、命を散らすその瞬間も気高く在り続けようとする武士道に心を打たれるでしょう。
とくに元闘犬だった紅桜の最期は、子供ながらに魂が震えるほど感動しました。
犬が好きな方をはじめ、努力と根性で困難を乗り越える熱血ヒーローが好きな方におすすめです。
また、本作は数ある犬漫画の中でもぶっちぎりで犬の描写が卓越しています。犬が見せる愛らしい表情、犬種によって異なる肉付き、素早く動き回る犬の躍動感、そのどれもが最高の筆致で描かれており、犬の描写において高橋よしひろ先生の右に出る漫画家はいません。
実際に読まれるときは、高橋よしひろ先生のアートワークにも注目して読んでみてください。
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NARUTO-ナルト-

何度でも読み直したくなる人生の教科書
孤独を抱え、いつも悪戯ばかりしていた問題児のうずまきナルトが大切な仲間たちと出会い、数々の試練を乗り越え、立派な忍者へと成長していくバトル漫画。週刊少年ジャンプを代表する看板的作品にして世界中で愛される人気作品です。
心躍る多種多彩な忍術はさることながら、日本古来の文化を想起させる和風な世界観は味わい深い趣を感じさせるでしょう。ストーリーにおいても週刊少年ジャンプの三大原則である友情、努力、勝利をはじめ、家族愛や兄弟愛、師弟愛といった様々な形の"愛情"について教えてくれます。
汲み取りにくい感情の機微を漫画に落とし込む技量が高いのもあって、心に響く感動が奥の奥にまで淀みなく届いてきます。ひとりぼっちだったナルトが成長し、やっとの思いで夢を叶えたときには、言いようのない感情が込み上げてくるほどでした。
70巻を超える長編漫画だからこそ読み終えたときの達成感はひとしおです。まだ読んだことのない方は、ぜひ手に取ってみてください。
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あとがき
以上が「#私を構成する5つのマンガ」になります。
どの作品も私の人生観や価値観に大きな影響を与えてくれた大好きな漫画です。もはや心のバイブルと言っても過言ではありません。
未読の方は是非とも読んでみてください。